東日本大震災の影響で開催が危ぶまれた花火大会――高崎・前橋エリアでは前橋花火大会以外は日程変更などあるものの、例年通り開催される。
前橋市は4月27日、花火大会中止と、これに代わるイベント「こころひとつ。響け!日本 前橋の絆」を8月13日に開催すると発表した。これに伴い、赤城大沼の花火大会も中止と決まり、「『第23回赤城山夏祭』は例年通り開催する。花火は祭りのフィナーレに少しだけ打ち上げる」(同市担当者)。
前橋花火大会は前橋大空襲から3年後の1948(昭和23)年、空襲の犠牲者を悼むとともに復興の願いを込めて始まった。途中、休止はあったものの花火大会の中止を惜しむ声は小さくないが、大震災による直接的な被害はなかったものの間接的であれ被害を受けた「協賛企業に無理は言えない」(同市担当者)と決断した。
高崎花火大会は例年、「高崎まつり」と同時に開催されてきたが、今年は警備などの都合で別の日に開催することになった。高崎まつりは8月6日・7日、花火大会は8月28日。前橋花火大会中止が発表された時には「まさか高崎も…」と案じる声もあった。
短時間に大量の球数を打ち上げることで知られる「いせさき花火大会」は10月1日、休止から3年ぶりに復活する。「昨年度から開催が決まっていたが、大震災が起きたため自粛した方が…という意見もあったが、検討を重ね『自粛ばかりがいいわけではない』と4月22日、あらためて開催を決定した」(同市担当者)という。
このほか、玉村町の田園花火大会(7月16日)、榛名湖の湖上花火(8月5日)、新町花火大会(8月16日)、くらぶちの夏祭り花火大会(8月20日)は例年通り開催される。
今年、高崎・前橋エリアで打ち上げられる玉数は約5万1000発。