高崎で「窯出し」コンサート-陶芸家が企画、須恵器の新作千点を展示

写真は佐藤さん。手にしているのが脚付きタンブラー。向かって右が須恵器。須恵器にビールを注ぐと泡が驚くほど細かくなる

写真は佐藤さん。手にしているのが脚付きタンブラー。向かって右が須恵器。須恵器にビールを注ぐと泡が驚くほど細かくなる

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 陶芸家、佐藤けいさん(高崎市倉渕町、TEL 027-378-4108)が4月30日から開催する「窯出し展」に先駆け、同29日、「窯出し展オープニングコンサート」が開催される。

声を聞いてみたい、美しい3人「カペラッテ」

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 佐藤さんは穴窯という原始的なまき窯で須恵器を焼く。火の状態により灰をかぶった部分の色が変わり「景色」となる須恵器。佐藤さんの作品は炎の動きを映し出す動きのある作品が特徴。これらの作品は高い評価を得、昨年、日本工芸会の正会員になった。

 窯に火を入れたのは4月13日、ここから徹夜で火をたき続け、18日に火を落とした。この後、1週間ほどかけて窯の温度が下がるのを待ち窯からひとつひとつ作品を取り出す。この作業が窯出し。灰をかぶった作品がずらりと並ぶ窯の中は、1週間たっても100度近い温度だ。

 佐藤さんは今まで、窯出し自体を体験してもらうイベントを開いてきたが、今回は25日に窯出しした作品約1,000点を見ながら「アカペラ」と「酒」を楽しむコンサートを企画した。

 出演は所沢在住の女性コーラスグループ「カペラッテ」。佐藤さんは「今年は春が遅く、芽吹きもわずかな状態だが、雑木林に響く教会音楽や懐かしい日本の歌と、窯から出したばかりの作品、おいしい酒、もちつきなどを心ゆくまで楽しんでもらえたら」と参加を呼びかける。

 コンサートは14時から。参加費は5,000円で、焼き上がったばかりの脚付きのタンブラーが付く。 窯出し展(10時~17時)は5月5日まで。

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