高崎、前橋ではソメイヨシノが4月初旬に開花し始め、約1週間後の10日に満開となり、これを追いかけるようにナシ、モモが満開となった。
今年は3月中旬から下旬にかけて気温の低い日が続き、しだれ桜、ソメイヨシノなどサクラの開花が遅れた。しだれ桜の寺として知られる高野山真言宗華敷山(けふさん)補陀落院(ふだらくいん)慈眼寺(高崎市下滝町)は開花が1週間ほど遅れ、「彼岸を過ぎて咲き始めた」(同寺担当者)という。
ソメイヨシノは4月3日(前橋地方気象台発表)に開き始めたが、満開になるまでに時間がかかり、10日以上たった14日、散り始めた。
モモ、ナシは5日から10日ごろにかけて開花。例年であれば、しだれ桜、ソメイヨシノ、モモ・ナシの順に散ると咲くを繰り返すが、今年はモモとナシがソメイヨシノに追いついてしまった。
関口果樹園(前橋市下大島町)の関口恒雄さんは「モモとナシの開花時期は例年並みだが、雨が少なく乾燥しすぎている。通常この時期は灌水しないが、どれくらいのタイミングで水をやるか苦心している」と話す。
菜の花、コデマリなど草花系の花々も咲き乱れ、正に百花繚乱(りょうらん)の春となった。