高崎市とJAたかさき、JAはぐくみ、JAたのふじが4月10日、もてなし広場(高崎市高松町)で開催した農産物即売会に大勢の市民が詰めかけ、開始時間を10分早め対応した。
放射性のヨウ素、セシウムが基準値を超えたと出荷が制限されたいたホウレンソウとかき菜。3回目の検査が基準値を下回る値となった4月8日、出荷制限が解除された。
群馬県は3月19日にホウレンソウ、かき菜、ネギ、キャベツ、キュウリの5品目を採取し分析。ホウレンソウ(伊勢崎市)からヨウ素2,630ベクレル/kg(暫定規制値=2,000ベクレル/kg)、かき菜(高崎市)からセシウム555ベクレル/kg(暫定規制値500ベクレル/kg)が検出されたため、出荷自粛、回収を行った。
21日、福島県、茨城県と同時に菅総理からの同2品目の出荷停止指示を受けた。以降、検査を続け、3回連続暫定規制値を下回る結果が出たため、8日の解除となった。
当日は開始時間の10時前から多くの市民が詰めかけ、200人以上が並んだ。
ホウレンソウとかき菜は、2袋で100円。山ウドも2本で100円、キュウリは4本80円、長ネギは3本100円など、野菜、キノコ、果物約20品目が市価の半額以下とあって、販売を開始するやいなや、瞬く間にたくさんの段ボールが空になった。
各JAの関係者は「出荷制限が解除されたばかりの野菜が売れるのか」と心配していたようで、15分足らずで完売してしまったホウレンソウの段ボールを手に「もっと持ってくればよかった」とつぶやく声も聞かれた。