高崎の洋食店「小紋」(高崎市八千代2、TEL 027-323-1661)の、年末には1日で1,000本を焼くというスペアリブの人気の秘密を探った。
同店は埼玉県の上里町にあった「小紋」からのれん分けし、1981(昭和56)年に開店した。「小紋」は「田舎風のデミグラスソースで煮込んだビーフシチューが話題になり、行列ができるほどの人気として知られた。当店も同じデミグラスソースで煮込んでいたが、10年前に少しさらっとしたレシピに変えた」(店主の小澤恵一さん)という。
洋食のほか、和定食や宴会コースメニューなど幅広いジャンルの料理を提供する同店。「冷凍食品はなるべく使わず、デミグラスソース、ベシャメルソース、フォンドボーは手作りしている」。
スペアリブは煮込んで柔らかくした骨付き肉を焼き上げるのが特徴で、煮込みにはしょうゆに黒砂糖やニンニクなどを加えたたれを使う。たれは「角煮を作るときのようなたれ。オープンから約30年注ぎ足しながらずっと使っている」。
柔らかく身離れのいいスペアリブはどこか日本的な雰囲気がある。「和風なテイストと柔らかさが年代や性別を問わず受けている要因か。忘年会・新年会で人気があり、テークアウトの注文が増える年末がピーク」とも。
価格は、スペアリブ(4本)=1,200円、ビーフシチュー=1,400円、海の幸グラタン=1,100円。ランチメニューは750円から。
営業時間は11時30分~14時、17時~21時30分。木曜定休。