高崎だるまの若手職人がデザインした来年の干支(えと)、「ウサギ」をかたどった干支だるまが完成し、予約を受け付け始めた。
高崎市内には高崎だるまの工房が55軒ある。全国的に見ると、伝統工芸品業界は後継者が不足しており、技術の継承が危ぶまれるものも少なくない。高崎だるまの工房は伝統的なだるまの製作だけでなく、キティやマイロなど人気キャラクターとのコラボだるまなどを手がけるなど、伝統技術と流行の融合による新しい表現を模索してきた。
干支だるまの製作もこうした取り組みの一環で、工房ごとに製作していたデザインを統一し、干支だるまの認知度アップを狙う。
「昨年は4~5店が干支だるまを製作し、全体で約2,000個くらい販売できた。トラはデザインが容易だったが、ウサギは大変だった。従来のだるまの形から耳を飛び出させるのは難しいので、丸い形状を生かしウサギのかわいらしさを表現し、目をくりっとさせ、好物のニンジンをあしらった」(今井だるま店の今井裕久さん)。
一時ブームになった「耳垂れウサギ」のホーランドロップを彷彿(ほうふつ)とさせる干支だるまは2号サイズで、価格は1,000円。
各工房で予約を受け付けている。