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野菜の自給率70%、料金そのまま「デカ盛り」も-前橋の喫茶店

野菜たっぷりの「和風スパゲティ」

野菜たっぷりの「和風スパゲティ」

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 「人によって食べる量が違うから…」と、たくさん食べたい人には通常料金で「デカ盛り」を提供する喫茶店「ちゃっぷりん」(前橋市千代田2、TEL 027-231-3350)店主の関口光司さん、弥生さんに話しを聞いた。

常連客に人気の「喫茶店のナポリタン」、何人前?

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 席数20席の同店は昼ともなれば早々に満席となり、ランチタイムを外さないと入れないほどの人気店。利用者はサラリーマンやOLがほとんどで、常連客が多い。

 ランチ一人前の標準量は決まっているが、希望すれば「デカ盛り」にしてくれる。弥生さんは「満足する量は性別や年代によっても変わるし、たくさん食べたい人にはたくさん食べてもらって満足してもらいたい。でもデカ盛りが売りではないので、そんなにデカくないですよ」と笑う。

 ランチの定食メニューは「ポークジンジャー」「ハンバーグ」「ナポリタン」「和風スパゲティ」など21種類。どれもたっぷりの野菜サラダとドリンクをセットにして、価格は780円。

 同店の料理はいずれも野菜がふんだんに使われているのが特徴で、店で使う野菜の約7割が自家栽培だという。菜園の担当は弥生さんの母親、北爪志んさん。北爪さんは現在89歳。 北爪さんは200坪の畑でジャガイモ、タマネギ、長ネギ、トマト、キュウリなどの野菜からスイカ、メロン、モモなどの果物まで育てている。

 「1996年ごろ、食材の価格が上がりメニューを見直さなければならなくなった。値上げする分、何か付加価値を付けられないかと考えた結果、おばあちゃんの手作りの無農薬野菜を使うことに。価格はその当時、当店で最も高かったポークジンジャーの780円に統一することにした」(光司さん)と振り返る。

 「食べておいしかったメロンなどはその種を植え、育てる。自分の母親ながらすごいと思う」と弥生さん。北爪さんは早朝から畑に出て野菜や果物を収穫し、自転車で関口さん夫妻の自宅に届ける毎日を送っている。

 弥生さんは「野菜は体にいいし、新鮮で安全な野菜を使っているのでたくさん食べてほしい」と力を込める。

 営業時間は11時~19時30分。日曜・祝日定休。

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