絹のテーマパーク「日本絹の里」(高崎市金古町、TEL 027-360-6300)で3月13日から、22人の工芸作家作品と同館友の会会員などの作品を展示する「工芸展」が開催されている。
同館は絹にまつわる歴史の保存と研究を手がけており、絹と繭(まゆ)を素材にした工芸展を定期的に開催している。
今回は江戸小紋の伝統技法「深山染」の復元などで知られる藍田正雄さん(高崎市在住、群馬県指定重要無形文化財)、つまみ細工作家の堀口薫さん(同)、手描き友禅作家の石原清紫さん(伊勢崎市在住)らの作品約85点を展示している。
化学繊維が一般化するまで、例えばレーヨンを人工的な絹=人絹(じんけん)と呼んだ時代もあった。絹よりレーヨン、ウールよりアクリル、木綿よりポリエステルとなった今、絹の美しさに触れる機会は少ない。
同館担当者は「天然素材である絹の素晴らしさを知ってもらうために絹や繭など素材を生かした作品を制作する作家と、作品作りに取り組む友の会会員の作品を展示した。一人でも多くの人に鑑賞してもらえれば」と来館を呼びかける。
開館時間は9時30分~17時。観覧料は、一般=200円、大高生=100円。火曜休館。4月12日まで。