GWにロードショー公開される映画「てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡」（岡村隆史さん、松雪泰子さん主演）のモデルで、「美（ちゅ）ら海を守る運動」を行う金城浩二さんの講演会が4月17日、高崎で開催される。

岡村隆史さん似？金城浩二さん

　金城さんは「わたしが小さいころ、オジイは言いました。『昔はもっと海きれいだったよ』。わたしも今、息子に昔はもっときれいだったと説明しています。でもわたしはこの仕事を通じ、孫ができたら絶対に言いたいと思います。『昔はもっとサンゴは少なかったんだよ』って」の言葉通り、危機にひんする沖縄のサンゴ礁の再生運動を手がける。

　1993年、高校を卒業した金城さんは飲食店を営む傍らサンゴの飼育を始め、2002年にサンゴの移植に成功したのを契機に研究機関と共同研究を始め、2003年には日本サンゴ礁学会に論文を提出。2004年から始めたサンゴ修復実験で養殖・移植放流サンゴの産卵を確認した。

　養殖・移植サンゴの産卵は世界初で、この偉業により2007年、金城さんは環境大臣奨励賞、内閣総理大臣奨励賞を受賞した。

　実際の産卵までの過程は苦闘の連続で、そうした苦闘を乗り越えたからこそサンゴ礁の再生術を生み出すことができた金城さん。当日は「蘇れ、青いサンゴの海よ」をテーマに、実際の経験を織り交ぜ「人間力」を訴える。

　会場は「高崎市総合福祉センターたまごホール」（高崎市末広町）で、開催時間は12時30分～。前売り券は、大人＝1,000円（当日1,200円）、高校生＝500円（当日700円）、中学生以下無料。

　問い合わせは浜津さん（TEL 090-8870-8504）まで。