リリース発行企業:有限会社きたもっく
浅間高原北麓を中心に林業・薪エネルギー事業やキャンプ場等を展開し、自然と人の関係性を探求する有限会社きたもっく(本社:群馬県長野原町北軽井沢、代表:福嶋誠)は、自社が運営する洋館「ルオムの森」ギャラリーにて、造形作家スタン・アンダソン(1947-2015)の回顧展「スタン・アンダソン展 古道再生」を開催いたします。

▼ 本リリースのポイント
【古道再生プロジェクト】
重機を使わず自然素材と手道具だけで蘇らせた18kmの山道。歩くこと・暮らすことそのものを表現とした足跡を、記録写真や愛用の道具とともに展示。
【自然素材から生まれる造形】
山で見つけた倒木の樹皮を手漉きした地図・動物の紙作品や、骨・流木・石を組み合わせた立体造形・インスタレーションを展示。
【体験型ツアー開催(10/31)】
作家が切り拓いた暮坂高原の古道を実際に歩き、作品の背景にある森を体感する1日限定の散策ツアーを実施(参加無料・事前予約制)。
■ 開催背景:なぜ「きたもっく」がスタン・アンダソン展をひらくのか
浅間高原北麓で森を育み、薪や木材、キャンプ場を通じて「自然に従う生き方(ルオム)」を探求するきたもっくにとって、作家スタン・アンダソンが地域で遺した活動は、私たちが目指す「森と人の関わり」と深く通じ合うものでした。
スタン氏は「作品を風景の中に置くのではなく、風景を作品の中に取り込むこと」、そして「人が関わることで成立する造形」を求め続けました。山にある自然素材だけで足場や橋を架け、18kmもの古道を拓いた営みは、山歩きそのものを一つの大きな造形表現として捉えたものでした。森を守ることだけでなく、人が森に入り、歩き、手を動かし、関わり続けること。その積み重ねが、土地の記憶を未来へとつないでいくと考えています。
生前、作家自身も度々訪れ、代表の福嶋と会話を重ねた洋館「ルオムの森」において、その足跡と作品群を展示し、自然と人間の豊かな関わり方を改めて見つめ直します。

■ 本展の見どころ
歩くことと創ることが重なる「古道再生」
2004年に吾妻郡六合(現・中之条町)へ拠点を移したスタン氏は、地域で途絶えかけていた18kmの生活古道を、重機を使わず自然素材と手道具だけで再び歩ける道へと整備しました。「人がくぐり、登り、座り、関わる」ことのできる空間を生み出し続けた彼の歩みを、当時の記録写真や道具とともに提示します。
その土地の素材から生まれる「樹皮の紙漉き」と動物・古道地図
作家は山で見つけた倒木の樹皮を手作業で剥ぎ、煮て、叩き、独自の風合いを持つ手漉き紙を制作しました。
貝と紙の作品:日本海で拾った貝殻と樹皮の紙を組み合わせ、型を使わずにフクロウ、カエル、ヘビなどの生きものを表現。
地図の作品:樹種によって異なる樹皮の色合いを置き分け、自ら整備した古道や地域の地形を1枚の紙の上に描き出した連作。
森の気配を伝える展示空間:流木、竹、動物の骨などを組み合わせた立体作品や「クマ」の展示など、空間全体で森の豊かな息づかいを体感できます。

歴史ある洋館「ルオムの森」の空間
会場となる「ルオムの森」は、浅間高原北麓最古とされる木造洋館です。かつて作家自身も度々訪れ、人と自然がつながる場として親しんだ洋館のカフェ空間および展示室にて、作品の持つエネルギーと静かな佇まいをご覧いただけます。
■ 企画者・関係者メッセージ
「時を経て尚、作品の持つ大きなエネルギーを感じ取っていただければ幸いです」
スタンが亡くなり年月が経ちましたが、スタッフの皆さんがスタンの想い、特に古道再生への思い入れを汲み取って一つの形にしてくださいました。一人でも多くの来場者の方に、スタンの自然志向、溢れるパワーが伝わりますよう願っています。
── さゆり・アンダソン(パートナー)
「人と人の出会いと、森に生きた豊かな感性が息づく展示」
暮坂の森で出会ったスタンさんは、道なき道を歩き回り、質素な生活感覚と豊かな感性で森と共生していました。彼の想いは私たちの中に生き続けています。彼と会話を重ねたルオムの森の洋館で展覧会を開催できることに深く感謝いたします。
── 福嶋 誠(有限会社きたもっく 代表)
■ 特別関連イベント:「六合(くに)の山を歩く会」概要
スタン・アンダソンが自ら手を入れて再生させた古道を、ガイドとともに歩く散策ツアーです。

開催日時:2026年10月31日(土) 10:00集合 〜 13:00頃解散(小雨決行)
集合場所:花楽の里(群馬県吾妻郡中之条町大字入山4046-2) ※登山口まで送迎あり
コース:暮坂高原古道(往復約3〜4km/標高差約200m、石碑までの約2時間の山歩き)
定員:15〜20名(先着順・事前予約制)
参加費:無料
持ち物・服装:歩きやすい靴、雨具、防寒着、飲み物
お申込み方法:電話(0279-84-1733)にて受付
主催:有限会社きたもっく
■ 展覧会 開催概要
展覧会名:スタン・アンダソン展 古道再生
会期:2026年10月17日〜 12月13日
営業時間:10:00〜17:00(カフェラストオーダー 16:30)
定休日:火曜
会場:ルオムの森(1階ホール・カフェ、2階展示室)
所在地:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1984-43
入場料:無料
展示内容:樹皮による紙漉き作品(貝・動物・古道地図)、立体造形、ドローイング、愛用の道具や記録資料
作品販売:一部の出品作品は購入・受託販売に対応しております。
主催:有限会社きたもっく
■ 作家プロフィール
スタン・アンダソン(Stan Anderson / 1947-2015)
アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティ生まれ。大学で哲学と心理学を学んだ後、1966年に初来日し縄文土器などの原初的造形に魅了される。美学校で日本の伝統木工を学んだ後、流木、石、古タイヤ、竹などの自然素材や廃材を支え合わせる環境造形へ移行。2004年より群馬県吾妻に移住し、自ら樹皮を漉いた紙作品の制作や、18kmにおよぶ古道の再生に取り組んだ。
■ 会場紹介:ルオムの森について
大正9年(1920年)築、浅間高原北麓最古とされる洋館を中心とした観光施設。「ルオム(LUOMU)」とはフィンランド語で「自然に従う生き方」を意味します。敷地内には石窯薪焼きピザを提供するピッツェリア「キコリピッツァ」、自社生産の蜂蜜「百蜜(ももみつ)」が並ぶショップ、木々の間を駆け巡るマウンテンバイクパーク「キタカルバイクパーク100」があります。
公式サイト:https://luomu.jp/
■ 有限会社きたもっくについて

有限会社きたもっくは、活火山浅間山の麓「北軽井沢」を拠点に、地域資源の多面的な価値化と、自然と人がつながる場づくりで、地域の未来を持続可能なかたちで創造していく事業を展開しています。
広葉樹を中心に自社施業による林業を展開し、遊休山林や耕作放棄地では植生循環を促す養蜂にも取り組んでいます。木は薪や建築素材に、蜂蜜は食材や加工品として、年間6万人が宿泊するキャンプ場 「北軽井沢スウィートグラス」や宿泊型合宿施設 「TAKIVIVA」で主に活用。浅間北麓の地域資源の価値化とキャンプ場をはじめとする場づくりを軸にした循環型地域未来創造事業で、2021年度のグッドデザイン賞において『グッドデザイン金賞』を受賞しました。
<会社概要>
社名:有限会社きたもっく
本社:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1924-1360
代表:福嶋 誠
設立:2000年4月
資本金:1,000万円
URL:https://kitamoc.com/