フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を運営する株式会社パーク・コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役: 井上英明)の空間デザインブランド「parkERs(以下、パーカーズ)」は、ぐんまフラワーパークから名称を新たにした「Gunma Flower Park +」(ぐんまフラワーパークプラス)のランドスケープと建築に関わる基本計画・基本設計・実施設計を手がけました。2024年4月からは指定管理者として運営を受託し、リニューアルオープンに向けて準備も進めています。
魅力向上計画の策定を担い、2021年にリニューアルオープンした「いばらきフラワーパーク」(一般財団法人石岡市産業文化事業団と運営)に続き第二弾となります。
※写真はすべてイメージパース
「あそべる」フラワーパークへリニューアル
1992年に開園した「ぐんまフラワーパーク」は、施設名を「Gunma Flower Park +」に改名し、花を見るだけではなく、もっと近い距離で触れ合うことができる「あそび」をテーマにした施設に生まれ変わります。
2013年のブランド設立以来、室内外に「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトとした空間づくりを手がけてきたパーカーズが、人と植物の距離を近づけ、日常に“気づき”を生み出す工夫が施されたパーク全体のリブランディングを展開。花や植物の体感度を高めるノウハウをいかし、新しい体験のあるフラワーパークを目指します。
バラ・アジサイ・クレマチスの3種のシグネチャーフラワーを中心としたメインガーデン。
メインガーデンは、季節の花摘み体験などのソフトコンテンツにも展開が可能な多様性のある花畑として、エリアごとに色のまとまり・グラデーション・ブーケに束ねた際の美しさを考慮し植栽計画を行いました。
また観賞用として親しまれてきた温室は、屋外とは違う距離感やスケール感をいかして、花や緑をさまざまな角度で見たり、触ったり、没入して遊べる体験を提供する温室アスレチックへとリニューアル。知的好奇心を刺激することで学びの姿勢を育てるとともに、花摘み温室も完備し、雨天時や冬季の花摘みにも対応します。
※温室は2026年オープン予定
メインガーデンや花摘み温室では、ブーケづくりが初めてでもフローリストがセレクトしたような色彩の花を束ねることができます。
蜘蛛の巣のようなネット遊具が印象的な滞在型のアスレチック。虫の目線で遊びながら植物の形・色・香りなど多様な特徴に触れ合います。
浮動する回遊型のフォレスト系アスレチック。鳥の目線で羽ばたくように、揺れる足場のブリッジで巨大植物の間を飛び交うように遊べます。
「蚕糸」や「竹皮編み」を取り入れた空間デザインワーケーションやインバウンド需要にも対応
レストランやカフェ兼アクティビティスタジオなど、園内の各施設の内装は、土地とのつながりを意識した素材使いや、群馬県ならではの文化を感じられるような仕上がりになっています。
レストラン内観。印象的なトンネルやシェードランプは、伝統工芸の「竹皮編み」で手編みされたもの。群馬の代表的な手仕事でありながら、現在この技術を扱う工芸作家は県内に一人という現状を受け、未来につながる交流のきっかけとなることを目指しデザインしました。
テイクアウトフードや雑貨を販売するショッピングエリア。什器にコンクリート供試体や古材を再利用することで、地域で発生した廃棄物のアップサイクルに寄与。富岡製糸場などの歴史的建造物で有名な赤煉瓦で壁を構成したり、蚕のきびそ絹糸を窓際を覆うマテリアルとして導入。
カフェ兼アクティビティスタジオ。直径5mのシャンデリアからは植物がツルを伸ばし、木漏れ日の下で過ごす心地よい時間をお過ごしいただけます。2階の室内と花畑にのぞむテラス席には、コンセントも備わっており、ワーケーションやリモートワークの場としてもご利用いただけるのが特徴です。
日本庭園に臨む和食堂では、縁側に腰掛けたり囲炉裏を囲んで食事ができたりと、昔ながらの日本のだんらんを体験できるような場づくりを行いました。赤城山の潜在植生種であるヤマモミジ、県木のクロマツ、県花のレンゲツツジなどの盆栽もディスプレイできる仕様に。
体感を深める仕掛けで没入体験
赤城山の裾野に位置する「Gunma Flower Park +」らしさを表現する手法として、エントランスに裾野の断層を思わせるアプローチ空間を設けました。閉じられた道を抜けた先に、ダイナミックな花畑が広がる構成とし感動的な花畑との出会いを演出。
メインガーデンは、インパクトが生まれる地形と動線づくりとして、平坦だった土地に起伏やうねりを設けリニューアル。歩みを進めるワクワク感と、全身で花畑を体感できる没入感を生み出します。
花畑の中には至るところにファニチャーを配置し、四季折々の花々に包まれて過ごすことのできる居場所づくりを行いました。起伏の高い丘の部分にはデッキテラスを設けて花を見下ろす目線で楽しめたり、地形が低いところではより花に埋もれて過ごす体験があるなど、花との位置関係が変化しさまざまな表情を楽しむことができます。
ローラー式の長いすべり台。季節ごとに変化する花々の中を軽快にすべり落ちていく、フラワーパークならではの好奇心をくすぐる体験を。
野菜の花畑。慣れ親しんでいる野菜はどんな花をつけ、どう育つのか。「食べる」以外の見方を提供し、新たな一面を学ぶきっかけをつくります。
いばらきフラワーパークでの実績
魅力向上計画の策定を担い、2021年にリニューアルオープンした「いばらきフラワーパーク」(一般財団法人石岡市産業文化事業団と運営)に続き、第二弾となるフラワーパーク運営事業。
いばらきフラワーパークでは、低農薬で育てられる品種から歴史ある貴重なものまで900品種9000株のバラを育成しています。また園内の花や自然を使った四季折々の「100の体感」アクティビティを一年を通して開催しており、花を「見る」ことはもちろん、「香る」「聴く」「触れる」「味わう」といった五感で楽しめるパーク運営を展開しています。
2021年のリニューアルオープン以降、入園者数はグラフのように増加。(下記画像左)
いばらきフラワーパーク オリジナルグッズ
季節により変化するパークの魅力を適切な入園価格で体験していただけるよう、ダイナミックプライシングを導入したり、一貫したコンセプトを実現するために物販・飲食・体験といった収益施設を直営で運営。その結果、顧客単価はリニューアルオープン以前の2019年と比較して219%に増加しました。(上記画像右)
バラの見頃に1日2組限定で体験できる いばらきフラワーパークの「贅沢滞在」プラン(※画像はイメージ)
「Gunma Flower Park +」の施設概要
所在地 :〒371-0246 群馬県前橋市柏倉町2471-7
交通アクセス:北関東自動車道伊勢崎ICから車で約30分(前橋・渋川方面)
関越自動車道赤城ICから車で約30分(前橋・赤城方面)
敷地面積 :182,260.14平方メートル
指定管理者 :ぐんまフラワーパークJV(代表団体:株式会社パーク・コーポレーション、
構成団体:株式会社山梅 )
(2024年4月~)
ホームページ:https://www.flower-park.jp/
Instagram :https://www.instagram.com/gunmaflowerpark_official/
X :https://x.com/gunmaflowerpark
parkERs(パーカーズ)とは
パーカーズは、2013年7月に設立された株式会社パーク・コーポレーションの空間デザイン事業部。
「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトに、空間デザイナーとプランツコーディネーターが共働し、公園で感じられる心地よさを室内に取り込む独自の空間デザインを展開。都市部を中心としたオフィス、住空間、公共・商業空間等の空間プランニング、デザイン設計、施工、オリジナル家具の開発等を行っています。
2019年には茨城県石岡市「いばらきフラワーパーク」リニューアルプロジェクトの魅力向上計画の策定を担い、一般財団法人石岡市産業文化事業団と共に指定管理業務共同事業体を設立。2021年4月のリニューアルオープン以降も「見る」から「感じる」フラワーパークとして「いばらきフラワーパーク」の企画・運営を手がけ、空間デザインの枠を超えて活動中です。
ホームページ :https://www.park-ers.com/
Instagram :https://www.instagram.com/parkers_official/
オンラインショップ:https://www.aoyamaflowermarket.com/ext/green.html
会社概要
名称 株式会社パーク・コーポレーション
代表者 代表取締役 井上 英明
本社 〒107-0062 東京都港区南?山5-6-26 ?山246ビル7F
設立 1988(昭和63)年12月24日
資本金 2,000万円
ブランド フラワーショップ/ Aoyama Flower Market http://www.aoyamaflowermarket.com
フラワースクール/ hana-kichi http://www.hana-kichi.jp
カフェ/ Aoyama Flower Market TEA HOUSE http://www.afm-teahouse.com
空間デザイン/ parkERs http://www.park-ers.com
BtoB / Aoyama Flower Market ANNEX http://annex.aoyamaflowermarket.com/