JAたかさき(高崎市新保町)は9月19日・20日、「LABI 1 高崎」(栄町)で開催されるイベント「ふれあいラビ市」で、来場者に高崎産の米粉を使ったクッキーの試食品を提供し、アンケート調査を行う。
高崎ではさまざまな団体がパスタ、うどん、焼きそばなど「粉の食文化」にフォーカスしたプロジェクトを展開している。今年8月に開催された「高崎まつり」の一環イベント「キング・オブ・パスタ」はテレビのニュースなどでも取り上げられ、「パスタの街 高崎」をアピールした。
米粉クッキーは、その名の通り小麦粉の代わりに米粉を使ったクッキーで、小麦粉を使ったクッキーよりさっくりした食感に焼き上がるのが特長。米粉は小麦粉の価格が高騰した2007年、パンやケーキに利用されるなど話題になった。
JAたかさきが米粉に注目したのは、「国内で米が余っており、国の減反政策により稲作から別の作物への転作を強いられている。現状、麦や大豆などに転換したのは4割程度。稲作を行っても米としては出荷できないが、米粉にすれば転作と同じと見なされるため」で、何とか米粉を活用できないかと、「うどんやまんじゅうなどを試作したがいずれもダメだった。クッキーはいい線まで来ている。試食とアンケート調査の結果によっては商品化を考える」と話しており、農家の救済をも兼ねる高崎の新名物が一つ増える可能性が出てきた。
試食会の開催は11時から。