埴輪復元作家と土偶を作ろう-前橋で縄文文化に触れる体験企画

現代人、八木さんが制作した本物の縄文土器

現代人、八木さんが制作した本物の縄文土器

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「粕川歴史民俗資料館」(前橋市粕川町、TEL 027-230-6388)で8月8日、縄文土器や埴輪(はにわ)の復元を手がける八木孝男さんと土偶を作る体験企画「八木孝男さんと土偶を作ろう」が開催される。

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 八木さんは前橋市箱田町生まれ。定年退職を契機に群馬県埋蔵文化財調査センターの学習室で埴輪や土器の制作を始めた。2006年に始まった「二子山古墳石室復元市民プロジェクト」では須恵器制作の指導を、今年1月には「高崎市八幡塚古墳」から出土した埴輪群13体の復元に参加した。

 既に300点を超える作品を制作した八木さんは、制作にあたり「実物に忠実に模写することを心がけ、その制作プロセスから、土器や埴輪を作った人々に思いを巡らし古代人の感性に触れ、語り合うようにすることを心がけている」と話す。

 縄文土器は今から約1万2千年前に生まれ、2千6百年前ごろまで作られていた。前橋エリアには日本最古の縄文土器といわれる一群から、最も新しい(=2千年以上前)ものまで多くの土器が出土している。

 今回の「土偶を作ろう」は粕川歴史民俗資料館で開催中の企画展「前橋の縄文土器・八木孝男の縄文土器」の一環で、小学校4年生以上が対象。大人も参加できる。前橋市の担当者は「出土した本物の縄文土器と、現代人が作った本物の縄文土器の供宴を楽しみ、縄文人の気持ちになって土偶制作を体験してもらえたら」と話している。

 土偶制作の開催時間は10時~15時。定員は30人、事前申し込みが必要。企画展は9月23日まで。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日)。

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