前橋産「芋焼酎」の試飲会-遊休地で栽培したサツマイモを原料に

前橋商工会議所内で開催された「赤城の恵」お披露目の試飲会

前橋商工会議所内で開催された「赤城の恵」お披露目の試飲会

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 前橋市は6月9日、前橋市内の遊休農地で栽培した加工用サツマイモ「コガネセンガン」を原料にした芋焼酎「赤城の恵」の発売を記念して試飲会を開催した。

前橋産の芋焼酎「赤城の恵」、そのお味は

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 遊休農地でサツマイモを栽培し、芋焼酎を製造するプロジェクトは昨年4月、「前橋市さつまいも加工研究会」の設立とともに始まった。2008年度の同市内の遊休農地は約239ヘクタール。このうちの63アールに九州から取り寄せた「コガネセンガン」16,300本を植えた。

 同市関係者らが遊休農地解消を目的とした作物としてサツマイモに着目したのは、「高齢化が進む農業従事者が取り組むには、軽労働で作業経費が抑えられる」(同市担当者)ため。

 また、サツマイモの中でも加工用の品種を選んだことについて「サツマイモは干して保存食にすることもできるが、栽培から加工までを農家で行うことになると負担が大きくなる。原料の栽培であれば負担は少ない」(同)という。

 そして、製品に対して原料の占める割合が大きく、農商工で役割を分担できる商品はないかと目を付けたのが「芋焼酎」だった。

 昨年10月、収穫されたコガネセンガンは8.5トンに上った。残念ながら群馬県内で乙類の焼酎を製造できる工場がなかったため、茨城県水戸市の「明利酒類」に製造を依頼。乙類100%、25度の本格芋焼酎「赤城の恵」(720ミリリットル、1,260円)8,000本ができ上がった。

 試飲会には生産者や関係者、一般公募による市民ら300人が参加し、前橋産の芋焼酎を楽しんだ。

 今年度、初年度4人だった生産者は15人に増え、コガネセンガンの作付面積も1.5ヘクタールに拡大された。苗は昨年同様、九州から取り寄せるものに加え、種芋としてとっておいた芋からとれた苗、合わせて28,000本を植える。

 「今年度の収穫目標は26トン、このうち20トンを芋焼酎に。6トンで菓子などの商品化を目指す」(同)考え。

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