シネマテーク高崎(高崎市あら町、TEL 027-325-1744)で4月14日から、平成19年度児童福祉文学賞受賞作品「筆子その愛-天使のピアノ」がロードショー公開される。
同作品は、明治時代、日本初の知的障害者施設「滝乃川学園」を創設した石井亮一と、「鹿鳴館の華」と呼ばれた妻「筆子」が、全財産をなげうって障害者教育に取り組む姿を描いたもの。筆子役は女優の常盤貴子さん、亮一役は、映画初出演の市川猿之助一門の市川笑也さん、ほかに、加藤剛さん、小倉一郎さん、平泉成さんらが脇をかため、市原悦子さんがナレーションを務めている。
自身が障害のある娘を持つ山田火砂子監督は「あえて、障害を持つ子どもたちも出演させた。撮影中、常盤貴子さんから、『その子どもたちといっしょのシーンをもっと作って』との要望があり、急遽追加したシーンが好評で、常盤さんに感謝している」と話している。
シネマテーク高崎の小林副支配人は「県内の関係者の方々から、上映を希望する声が多々あり上映することになった。山田監督は『娯楽の中にテーマを入れた』と話しており、広く一般の人に見てほしい福祉映画」と話している。
チケットは、前売り=1,500円、当日=1,800円、大高生=1,500円、子ども=1,000円。同20日まで。