箕輪城(高崎市箕郷町)で10月26日、甲冑に身を包んだ武士や忍者など総勢400人が参加する戦国絵巻「第6回箕輪城まつり」が開催される。
箕輪城は国の重要文化財(1987年)で、日本城郭協会が選定した「日本100名城」のひとつに数えられている。
「箕輪城まつり」は2002年から地元の有志によって開催されてきた。箕輪城まつり実行委員会の内田委員長は「当初は桑の枝でチャンバラごっこをしようと始めたが、多くの人の協力を得て立派な催しになった。今年は参加者も最大だが、衣装の準備や設営などを担当するスタッフも最大で、総勢780人が関わった」と振り返る。
甲冑などの衣装は自前の人、箕郷町で用意したものを着用する人、手作りする人などさまざまだが、地元の町民自体の参加が増えたことに加え、都内からの10人をはじめ他県からも参加希望があり、町で用意してある衣装では足りなくなるほどの盛況ぶりだ。
まつりは、箕郷支所から箕輪城趾までの「武者行列」、箕輪城趾での「鎮魂祭」、箕輪軍対武田軍の戦いを再現する「箕輪城攻防戦」の3部から成る。メーンイベントの「箕輪城攻防戦」では、杉の間伐材を使って作った大砲がとどろく中、大掛かりな「チャンバラごっこ」が繰り広げられる。
「砲弾は花火師に依頼し、飛び出すことなく音と煙が出る砲弾を特注した。花火を扱うには花火師の資格が必要。ちょうど戦国コスプレ好きの花火師が見つかり、自前の衣装で参加している」(同)という。今年は攻防戦に使用する武器を新調し、戦闘中に歴史的背景などのナレーションを入れるためにプロのアナウンサーを招いた。
「今年は攻防戦のリハーサルまで行い準備万端。バージョンアップしたまつりを楽しんでほしい」(同)と呼びかけている。
開催時間は、武者行列=9時30分~、鎮魂祭・箕輪城攻防戦=11時30分~。