「群馬大学総合情報メディアセンター中央図書館ギャラリー」(前橋市荒牧町、TEL 027-220-7180)で7月14日に始まった「上毛かるたと群馬のかるた展」に、これまでに出版された上毛かるた全札が展示されている。
群馬大学総合情報メディアセンター中央図書館は郷土かるたを収集・研究しており、所蔵数は300種類を超えた。上毛かるたは不足の札があったが今回、上毛かるた研究家の田村聖志さん(安中市在住)の協力を得、全札がそろった。
上毛かるたは昭和22(1947)年に発表され、昭和29(1964)年頃、昭和43(1968)年に改訂版が出版された。平成6(1944)年には英語版(新井すみえ訳)が登場し、平成10(1998)年(稲村善二訳)、令和2(2020)年(群馬県立女子大学外国語教育研究所訳)が出版された。
群馬大学の担当者は「絵柄の変遷はもちろん、英訳の違いは興味深い。上毛かるた徹底比較のチャンス。この機会にぜひ」と呼び掛ける。
上毛かるたと群馬のかるた展ではこれら6種類の全札に加え、「上毛かるた競技大会のメダル」、「中之条かるた」(中之条町)、「名和小かるた」(伊勢崎市)、「たまむら歌留多」(玉村町)など、上毛かるたに影響を受けて制作された群馬県内の郷土かるた約20種類を展示(入れ替え)している。
開催時間は9時~21時(土日17時)、8月8日からは9時~17時。8月の土日、8月11日~16日は休館。8月31日まで。