群馬県前橋市を中心に活動するアマチュア劇団「劇団ザ・マルク・シアター」が8月28日・29日、「高崎芸術劇場」(高崎市栄町)で「アンジュー」を上演する。高崎芸術劇場をアマチュア劇団が利用するのは今回が初。
劇団ザ・マルク・シアターは1983年に結成し、座付き作家によるオリジナル脚本で年1回自主公演を開催。新型コロナの影響で第36回(2019年)、第37回(2020年)は中止。3年振りに幕が開く。
練習は通常週1回、公演の2カ月前からは週4回、公民館などで行ってきたが公民館の利用も制限されており、5月からはオンライン会議アプリZoomを使うなど苦心を重ねてきた。
劇団だけでなく演劇関連の業者は長期に渡り大きな影響を受けている。劇団を主宰する生方保光さんは「照明さんなどいつも友達価格で協力してもらっていたが、今回は正規の料金を支払う。劇団、業者も存続に関わる公演。10日現在600枚が売れた。3回の上演で1,200人の集客を目指す」と意気込む。
演目は「アンジュー」。15世紀初頭のフランス、感染症「ペスト」の流行を背景に陰謀に翻弄される主人公アンジュの苦しみと、やがて訪れる平和を描く。
上演は28日13時30分~、18時~、29日13時30分~。日時指定・全席自由1人2,000円。高校生以下無料。会場は568席でこのうち388席を使用する。
チケットは劇団ザ・マルク・シアターのホームページで予約できる。問い合わせは劇団ザ・マルク・シアター公演専用ダイヤル(TEL 090-9845-6718)で受け付ける。