カフェを併設したアパレルショップ「BEGGARS BANQUET SHOP & CAFE(ベガーズバンケットショップアンドカフェ)」(前橋市川原1、TEL 050-1151-9393)が人気を集めている。
ベガーズバンケットは70~79年代の音楽と、アーティストが着用していた服などのデザインから「生きる力」や「懸命に生きる美しさ」を表現するアパレルブランド。オーナーの須永真一さんが出身地である前橋に出店した。
コンセプトの背景は10年程前、須永さんが初めて訪れたロサンゼルスにあった。ホームレスの人々を目の当たりにした須永さんは「日本のように社会との接触を避けるのではなく、物乞い、ハンデキャップのある体でパフォーマンスを見せてお金を稼ごうとする人もいた。彼らはできない理由を並べず、自分にできることは何かと考えて行動しており、懸命に生きる姿に美しさを感じた」と振り返る。
オープンから1カ月、女性を中心に週末には1日100人以上が来店した。コロナ禍で多くの店舗が苦しむ中でのオープンについて、須永さんは「リモートで全てが完結してしまう世の中になりつつある。いつか人に会わなくても生活ができてしまうのではないかと思うと寂しくなる。人との触れ合いを大切にしたくて、あえてオープンした」と力を込める。
服飾は「Tシャツ」「ネルシャツ」11種類(7,700~11,000円)、「古着」「ビンテージ」約200点(1,980円~)、「アクセサリー」約20点(9,800円~)など。カフェメニューは「スペシャリティコーヒー」(770円)、「カフェラテ」(480円)などのドリンク約10種類、「ヴィーガンクラシックショコラ」(580円)、「ヴィーガンバナナケーキ」(580円)などのスイーツ7種類(80円~580円)。
営業時間は12時~19時。木曜定休。入店は手指消毒、マスク着用。テーブルにはアクリル板設置、換気実施。