「群馬交響楽団」高関健音楽監督の同楽団音楽監督として最後の演奏会「群馬交響楽団東京公演 戦争レクイエムOp.66」が3月23日、「すみだトリフォニーホール」(東京都墨田区)で開催される。
高関音楽監督は幼少よりピアノとバイオリンを学び、桐朋学園大学卒業後ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーに留学。ベルリン・フィルの演奏旅行や録音などでカラヤンのアシスタントを務め、1981年にはバーンスタイン、小澤征爾さん、マズア、プレヴィン、マルケヴィッチらに師事し指揮を学び、1983年ニコライ・マルコ記念国際指揮者コンクールで第2位、1984年ハンス・スワロフスキー国際指揮者コンクールで優勝するなど注目を集めた。
1986年~90年、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者を務めた後、1990年に群馬交響楽団と初競演、これが縁で1993年に音楽監督に就任、2003年からは札幌交響楽団正指揮者としても活躍している。
ベンジャミン・ブリテンの「戦争レクイエム Op.66」は1985年11月、小沢征爾さん指揮のベルリン・フィルの定期公演で体験したディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのバリトン独唱に触発され、「いつかは演奏したいという気持ちを抱き続けてきた」(高関音楽監督)作品。
「先の大戦におけるたくさんの方々の犠牲の上に、現在の私たちの生活があることを認識して演奏に臨む。ベルリンの名演で私が受けた感動の一部分だけでも伝えられるような演奏にすべく、最善を尽くしたい」(同)と話している。
出演者は木下美穂子さん(ソプラノ)、吉田浩之さん(テノール)、福島明也さん(バリトン)、群馬交響楽団合唱団(指揮=阿部純さん)、高崎市立京ケ島小学校合唱団。
14時30分開場、15時開演。S席=5,500円、A席=4,500円、B席=3,500円、C席=2,500円。群馬交響楽団、すみだトリフォニーホール、チケットぴあで販売。
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