ひな人形、五月人形などの製造・販売を手がける「晃月人形」(高崎市栄町、TEL 027-327-2223)は1月5日、手塚プロダクション(新宿区)とのコラボびな「火の鳥」シリーズの販売を開始した。
今回発表されたコラボびなは「火の鳥-紅の輝き」と「火の鳥-美しき生命」の2種類で、共にびょうぶや衣装などに「火の鳥」をモチーフにしたデザインでまとめられている。
「火の鳥」は手塚治虫氏が約20年にわたり取り組み続けた作品で、古代から超未来までの地球や宇宙を舞台に、生命の本質、人間、愛を描いている。同作品の中で火の鳥=人類と地球の歴史を見守り続ける不死鳥は、100年に一度自らを火で焼いて再生し永遠に生き続ける時空を超えた生命体として描かれている。今年は「手塚治虫生誕80周年」にあたり、コラボびなは「手塚治虫生誕80周年記念」プロジェクトの一環として開発された。
晃月人形の渡邉社長は「手塚プロから概要を聞いた時には、『ジャングル大帝』のレオとライヤのお内裏様に三人官女や五人囃子などにするのかと思った。『火の鳥』と聞いた時点では仕上がりが想像できなかったが、手塚プロのデザインと人形製作の伝統技術のコラボで素晴らしいひな人形となった」と話している。
価格は、「火の鳥-紅の輝き」=218,400円、「火の鳥-美しき生命」=178,500円。「ひな人形は日本人だけでなく、日本の伝統や文化に興味のある外国人にも人気がある。世界的に注目を集めている手塚アニメとのコラボびな、世界的な話題になる」(同社長)かもしれないと意気込んでいる。
同社では「火の鳥」に続き、「鉄腕アトム」の五月人形を発売する予定。