猫をテーマにした「アートになった猫たち」展が7月1日、高崎市タワー美術館(高崎市栄町、TEL 027-330-3773)で始まる。
猫は昔から人間の暮らしの中で生きていた身近な動物。その仕草や表情に魅了された芸術家は少なくない。「アートになった猫たち」では江戸時代から現代までの作品202点を展示する。
歌川広重(1797~1858年)の「名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣」(1857年)に見る猫の愛らしさを描いた作品、三代歌川豊国の「古猫の怪」(1861年)に見るような化け猫作品も多数展示される。
良く知られるものでは竹久夢二(1884~1934年)の「黒猫を抱く女(柳屋版)」(1920年)。その夢二にオマージュを込めた正木卓(1968年~)の「黒船屋」(2016年)、珍しいものでは橋口五葉(1880~1921年)による夏目漱石「吾輩ハ猫デアル」のカバーや表紙(1905~1907年)も。
展示は「猫を愛した芸術家たち」「猫で遊ぶ双六とおもちゃ絵」などテーマ別にまとめられている。
期間中、猫の絵を募集し館内に展示「かわいい猫の絵大募集だにゃん!」を実施する。応募は官製はがきに限る。詳しくは同館に問い合わせる。
観覧料は一般500円、大高生300円。開館時間は10時~18時(金曜日は20時)。月曜(月曜が祝日の場合は翌日)休館。9月3日まで。