前橋、中央通り商店街(アーケード通り)に5月23日、アメリカのハンドパスタ店「GRASSA(グラッサ)」(オレゴン州ポートランド)の日本1号店がオープンした。
オーナーシェフの澤井雷作さんは都内のイタリア料理店に11年、退職前の3年は総料理長を務めていた。友人から「前橋で起業しないか」との誘いがあり、地域再生計画「前橋ビジョン」を推進する「JINS」社長の田中仁さんに会い、その思いに心を打たれた。
田中さんが挙げた店の中から、イタリア料理の経験を生かせるGRASSAを選び、昨秋、渡米。ポートランドのGRASSAで修業した。
日本初のGRASSA(前橋市本2、TEL 090-3508-7379)は雑貨店「ドロップス」跡。改装工事が間に合わず急きょ、キッチンカーでのオープンとなった。
キッチンカーで提供するメニューはパスタ4品とサラダ2種。メニューは日・週替わり。取材当日は「ポークラグ(ほろほろ豚のトマトソース)」「チキントマトクリーム(フレッシュトマトとチキンのクリーム)」(各800円)などだった。
店舗が仕上がるまで、営業は平日のランチタイム(11時~14時30分)、テークアウトだけ。それでも1日の利用者が40~50人あり、予約する人も出るなど好調。
商店街の関係者によるとこの通りに飲食店が出店するのは7~8年振り。「若い人が出店してくれると活気が出る」と喜ぶ。
澤井さんは「飲食店ができることでにぎわいが戻ると信じている。もっとたくさんの飲食店をここにオープンしたい」と意気込む。