関越自動車道「高崎玉村スマートインターチェンジ(以降、高崎玉村IC)」でいよいよ、道の駅「玉村宿」の利用を目的にした「一時退出(賢い料金)」実験が始まる。全国初。5月27日0時開始。
「高崎玉村IC」は藤岡JCTと高崎JCTの間に位置する。1日約52,000台と交通量が多いが前後の休憩ポイントまで距離があることから、「一時退出」による休憩ポイント整備の実験対象になった。
「一時退出」はETC2.0搭載車が一時的に高速道路から流出し、定められた条件を満たした上で、同じICから再流入して流出前と同じ方向を利用する。この条件を満たせば、目的地までの料金が途中で流出ずに利用した料金と同じになるというもの。
「高崎玉村IC」の場合、流出後「玉村宿」立ち寄り、流出から1時間以内に「高崎玉村IC」から再流入し、流出前と同じ方向を利用することとなる。
対象となるETC2.0は2015年8月に登場した。今年3月末時点での2.0搭載車は160万台。これに対し従来型のETC搭載車は5,500万台と圧倒的に多く、「一時退出」の対象にはならないことに対し不満の声も聞こえる。
「玉村宿」は「高崎玉村IC」に隣接しており、食堂、トイレ、EV充電設備、地元産の野菜・食肉・土産品などを扱うショップがある。
初の実験ポイントとして選定された「玉村宿」駅長の筑井俊光さんは「利用者増につながれば」と期待を寄せる。実験開始記念として、「一時退出」の利用者(売り場で申告)に通常300円のソフトクリームを150円で提供する。
実験はデータが取れるまで続けられる予定。ソフトクリームの半額販売は6月2日まで。