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岡本太郎「太陽の鐘」が前橋に 幻の作品、18年振りに人前に

実物大のパネルを囲む糸井さんら。左から岡本太郎記念館館長の平野暁臣さん、山本龍前橋市長、田中仁さん、糸井重里さん、建築家の藤本壮介さん

実物大のパネルを囲む糸井さんら。左から岡本太郎記念館館長の平野暁臣さん、山本龍前橋市長、田中仁さん、糸井重里さん、建築家の藤本壮介さん

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 岡本太郎さんの作品「太陽の鐘」が閉鎖されたレジャーランドから前橋に移設される。前橋再生プロジェクトを進めるまちづくり支援団体「太陽の会」のJINS(本社=前橋市)社長の田中仁さん、ほぼ日(本社=東京都港区)の糸井重里さんらが5月9日、都内で発表会を開いた。

【写真】支柱と合わせるとこんなに大きなオブジェに

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 「太陽の鐘」は1966(昭和41)年、日本通運(本社=東京都港区)が静岡県韮山町(現在の伊豆の国市)に開設したレジャーランド内に創設されたが、1999年に同施設が閉鎖。一般の人の目に触れることがなくなったため、「幻の作品」と呼ばれるようになった。

 岡本太郎さんは生涯で2つの鐘を制作した。天長山久国寺(愛知県名古屋市)「歓喜」と「太陽の鐘」だ。「歓喜」は梵鐘で、「太陽の鐘」は直径1.2メートル、高さが2.4メートル、6~7メートルある白いコンクリート製の支柱に吊るされたオブジェ。

 太陽の会は前橋再生プロジェクト「めぶく」のシンボルになる「何か」を模索するうち、糸井重里さんを通して「太陽の鐘」にたどり着いた。糸井さんは岡本太郎作品の著作権を有する岡本太郎記念現代芸術振興財団との関わりがあり、短期間で日本通運から前橋市への寄贈が決まった。

 設置場所は広瀬側河畔。設置に関わるデザインは建築家の藤本壮介さんが担当する。お目見えは11月頃とみられる。

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