高崎市美術館(高崎市八島町、TEL 027-324-6125)で9月8日から開催されている三沢厚彦さんの彫刻展「ANIMALS +」に、20日間で約4,000人の人出があった。
三沢さんは東京芸術大学で彫刻を学び、2000年から動物をモチーフにした木彫「Animals」シリーズの制作を始め、2001年には第20回平櫛田中賞を、2005年には第15回タカシマヤ美術賞を受賞した。
「Animals」シリーズでは、トラ、シマウマ、ガゼルなどの野生生物、イヌやネコなどの愛玩動物、ユニコーンなどの想像上の動物など、モチーフが幅広く、独特の造形と油彩やアクリル絵の具による着色に特徴がある。同館学芸員は「近年は従来のほ乳動物に加え、ヤモリやカエルなども手掛けバリエーションが広がっている。ポップでプリミティブな造形から生まれる現代的な感覚と木彫のぬくもりは、サブカルチャーとアートの関係など現代美術が抱えるさまざまな問題を大胆に提示している」と話す。
同展では、動物彫刻60点に加え、ドローイングや絵本原画などの平面作品10点を展示している。「現在までのところ、利用者は家族連れが多い」(同館担当者)という。
開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。月曜、祝日の翌日休館。10月28日まで。