1月9日、赤城おろしが吹く中で開催された「前橋初市まつり」に多くの人が訪れ、だるまや縁起物を買い求めた。
群馬では毎年、1月6日・7日の黄檗宗少林山達磨寺(高崎市鼻高町)を皮切りに前橋・伊勢崎・桐生などで順に初市やだるま市が開かれる。
少林山達磨寺の膝元の高崎でだるまが作られるようになったのは1782~1788年の大飢饉(ききん)の後。前橋の市は毎月4日・9日に日用品や生糸などを扱う市で年明け初めて開かれる市で1600年代に始まったとされる。新年の市で、だるまや縁起物が扱われるようになってからは「だるま市」と呼ばれるようにもなった。
だるまは向かって右の目から墨を入れるという説が一般的だが、群馬県達磨製造協同組合によると「特に決まりはなく、昔は買った時点で職人が目を入れて渡していた。願を掛ける本人が入れるのは近世になってから」という。目入れの順番より置き場所が大事で、受験生は勉強机の上に置くよう勧めている。
次の初市は1月11日に伊勢崎で開かれる。