昨年10月の予備審査から5カ月、決勝戦だけでも2カ月を超える「前橋T-1グランプリ」、決勝戦を戦った6店に話しを聞いた。
「前橋T-1グランプリ」は群馬県産豚肉を使う料理を通じて「また食べたい・自慢したい・誰かを連れて行きたい」店を選ぶもので、4回目の開催となった今回は97店舗がエントリーした。
決勝に進んだのは「泉」(敷島町)、「Andore Kanore」(住吉2)、「シェ・スナガ」(石倉2)、「蕎麦山海酒屋山人」(問屋:2)、「アカリトモル」(上細井町)、「焼肉乃上州敷島店」(川原1)の6店で、グランプリに選ばれたのは「蕎麦山海酒屋山人」だった。
決勝期間中、6店とも来店者、売上ともに伸びたと回答。エントリーメニュー以外の注文が増えたのは「Andore Kandore」「山人」で、それ以外は通常通りまたは減ったと回答した。
「Andore Kandore」の佐藤淳さんは「売上的にも感謝したいが、多くの人から支持をいただけたことだけで挑戦してよかったと思う」、「上州」の狩野さんも「お客様との距離が縮まった」と声をはずませる。
一方、「泉」の一倉義彦さんは「決勝が始まるとT-1関連の来店者がどっと押し寄せた。その影響で、こつこつと増やしてきた夜の常連客の足が遠のいてしまった。T-1関連のお客様も最初だけだった」と口惜しさを隠さない。
「泉」以外は「次回もエントリーする」と回答したが、一倉さんはきっぱりと不参加を表明した。
「シェ・スナガ」の砂長弘人さんT-1の運営について、「エントリーする店舗が増えているので、決勝6店ではハードルが高すぎる。10店でもいのではないか。また、決勝戦の結果を詳細に報告してほしい。特別審査員の数や割合がわからない」と話した。