中国の大気汚染の影響で、関東でもPM2.5による環境悪化が懸念されている。群馬県は2月18日から、前橋、沼田、太田で測定したPM2.5の濃度をリアルタイムで公開している。
PM2.5は粒子の径が2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質のこと。特定の物質ではないが、呼吸とともに体内に取り込まれやすいことから、人体への影響が懸念されている。
日本では環境基準がないため群馬県は米国環境保護庁の35マイクログラム/立方メートルまでは健康への影響がないという基準を参考にしている。2月27日、20時の計測値は、前橋=15マイクログラム/立方メートル、沼田=8マイクログラム/立方メートル、太田=マイクログラム/立方メートルと基準内に収まっている。
インフルエンザ、ノロウイルスに続いて花粉、PM2.5と、マスク姿の人はさらに増えそうだ。
そうした中、「マスクだけでは味気ない」と、マスクの上に装着するマスクカバーを商品化する店もある。
古裂などを扱う「地球屋」(北群馬郡、TEL 0279-20-5536)は2007年から、ちりめんを使ったマスクカバーを企画製造してきた。今年は、三角のカバー全面をちりめん細工で覆った立体的なデザインが特徴。同店担当者は「花粉症やPM2.5を寄せ付けないかどうかは定かでないが、不安な気持ちが少しでも晴らすことができれば」と話している。