円安・株高・ガソリン高騰-灯油100円超え、ハイオク170円台突入か

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 円安、株高に沸く中、ガソリンの価格高騰が止まらない。高前エリアではレギュラー1リットル157円前後、ハイオクは168円前後と170円台突入も現実味を帯びて来た。

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 群馬では家の位置と会社の所在、勤務の時間的条件などによっては公共交通機関を使って通勤も可能だが、この条件を満たす人は少なく、主たる移動手段は車だ。

 公共交通の発達した首都圏に暮らす人は往々にして「自転車を使えばいいだろう」と言うが、例えば、朝は子どもを保育園に送ってから15~20キロ先の会社へ。帰りは子どもをピックアップしてから小児科へ走り、スーパーマーケットで買い物ともなれば1日の走行距離は50キロ以上にもなる。これを毎日、自転車で…というのは酷だろう。

 加えて、立春とは名ばかりで気温の低い日が続き、暖房も必要。灯油の価格は安い時の1.5倍に跳ね上がった。ガソリンスタンドの話によると、今年の冬は寒くなるのが早かったのに加え、いつまでたっても暖かくならず、品薄傾向にあることも影響しているという。

 ハウス栽培を手掛ける農園の一つは1カ月1万リットルの重油と1500リットルの灯油を使う。仕入れは月に1回で、以前は定期的だったが、最近は業者から価格情報を得ると前倒しで仕入れるなど、少しでもコストを抑えようと必死だ。

 円安・株高が景気回復のファクターなら、「ガソリンや灯油の高騰ぐらい我慢します」と胸を張りたいところだが、円安・株高の恩恵が身にしみるまで時間がかかる「地方」。せめて早く春になってくれればと祈る声が聞こえて来る。

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