高崎観音山で8月25日、願いを込めてろうそくに火を灯す「万灯会」が開催され、15,000個の光が夏の夜を彩った。
今年で11回目となる「万灯会」の開催は、高崎の夏の風物詩のひとつとして定着してきた。平和塔広場に並べられたろうそくの周りには夜店が並び、ステージでは「高崎大田楽」「たかさき雷舞」などが披露された。
1個500円で販売されていた「カップろうそく」を購入した女性は「こんなお願いをしていいのかわからないが、今年こそ年末ジャンボ宝くじが当たるよう白衣観音にすがってみた」と話していた。高崎白衣観音「慈眼院」の橋爪住職は「万灯会の目的は、仏様に灯明を捧げることであるが、身近かな願いを込めて灯明を灯すことから始めてもらえたら」と話しおり、「年末ジャンボ当選」など煩悩系の願いも容認している。
今回は「歩こう!観音山」を合い言葉に、石段下、清水寺、平和塔広場、白衣観音、洞窟観音までの3キロを歩くイベントも開催され、会場内で販売された「発光リング」購入者は、白衣観音、洞窟観音への入場が無料になった。当日、日没後も気温は30度以上あったが、洞窟観音の内部は19度だった。