群馬県内のモスバーガー全28店舗が8月17日、利根郡昭和村の畑で早朝に収穫したレタスを使ったハンバーガーを提供した。
モスバーガーを展開するモスフードサービス(本社=東京都品川区)は1990年代から野菜の自社調達に取り組み始め、全国各地の農家との連携を進めてきた。現在、協力農家は約3000軒を数える。
群馬は長野に次ぐ量のレタスの供給地。通常は同社の流通システムによる集荷、配送を行うが、当日は早朝からレタス畑に店長やスタッフが集まり、自ら収穫したレタスを店に運んだ。
このプロジェクトの目的は、生産現場と店舗を直接結ぶことにより「食と農の連携、安定供給、品質向上」に努める同社の取り組みを最前線のスッフにまで浸透させるのこと。同社担当者は「通常の流通が使えないので店舗の協力が得られるか心配したが、オーナーはじめ関係者の皆さんが快諾してくれた」と声をはずませる。
レタスは「モス野菜バーガー」「テリヤキバーガー」「テリヤキチキンバーガー」に使った。各店とも店頭のポップなどで県産をアピール。利用者にも好評で、店舗から「またやりましょう」という声が上がっているという。