中国料理店「チャイニーズダイニング天壇」(前橋市昭和3、TEL 027-237-3437)が6月下旬から、夏向けのおこげ料理「冷やしおこげ」の販売を本格化する。
「冷やしおこげ」は冷やしたおこげ、海鮮と夏野菜の具に冷たいジュレをかけるオリジナルメニュー。同店のおこげは、冬期には約8割の客が注文する人気メニューの一つだが、夏期は5割程度に落ち込む。そこで考え出したのが冷たいおこげだ。
おこげは揚げたてのおこげに熱々のあんを掛けるあの音も料理の一部だが、オーナーシェフの長谷川弘之さんは「逆転の発想。すべてを冷たくすることにより全く新しい料理になった。多分、日本初」と胸を張る。
苦心したのは冷やしたあんのからみ方。「あんを冷やしただけでは具材にからまない。シャーベット状は均一にならず、いろいろ試した結果、ジュレ状にすることで具にからみ味が均一になった」(長谷川さん)という。
発表した2010年の夏は6月~9月の4ヶ月で100個だった注文が、昨年は200個に増えた。今年も6月1日に販売を開始したが、夜になると気温が下がる日が続いたため、「勝負はこれから」(同)、9月末までに400個の注文を目指す。
価格は980円。営業時間は11時30分~15時、17時~22時。月曜(祝日の場合は営業)定休。