ワコール(本社=京都市)は12月15日~17日、グリーンドーム前橋(前橋市岩神1)で乳房手術後の女性を対象にした装いと下着に関する相談会を開く。
ワコールは1970年代初頭、乳がんなどにより乳房の手術を受けた女性の向けの下着「リマンマ」の供給を始めた。相談会は1993年からで、今年2月までで約1万9千人の相談を受けた。同社は「リマンマ」事業を社会貢献活動と位置付けており、医師や看護士など積極的に支援する医療関係者も少なくない。
一口に乳房の手術と言っても全体を切り取るものから温存法までさまざまで、術後の状態は個人差がある。対応には病気や手術方法の知識を持ち、メンタル面の気遣いができる専門の相談員が必要だ。百貨店などから取り扱いの要望があるが、同社は「こうした理由から店頭で販売する考えはない」と言い切る。
当日は温存法対応商品を含む「リマンマ」全サンプル、装いに関する工夫やアイデアを展示する。相談は完全予約制。開催時間は9時30分~17時(最終日は13時30分)。申し込みはリマンマ事業部(TEL 03-3865-6474、開催当日はTEL 080-4060-7723)まで。