60年前の高崎「路面電車」がバスカードで復活-高崎在住の歯科医が撮影

1953(昭和28)年5月31日撮影、現在のバス通り

1953(昭和28)年5月31日撮影、現在のバス通り

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 関越交通(渋川市中村、TEL 0279-22-2020)は8月20日、1953(昭和28)年に撮影された「九蔵町通り」通称「バス通り」の写真を使ったオリジナルバスカードを発売する。

現在の高崎を同位置から撮影してみた

 高崎、前橋の市街地を写した古い写真にしばしば路面電車が登場する。「伊香保軌道線」である。伊香保軌道線は1890(明治23)年から1893(明治26)年にかけて開通した「馬車鉄道」を1910(明治43)年に軌道化したもので、渋川を中継点とし両市街地と伊香保温泉を結んでいた。

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 廃線となったのは1953(昭和28)~1956(昭和31)年にかけてで、同ルートはバスにより引き継がれた。「もしも現在、この軌道線が残っていれば大きな観光資源になっただろう」と惜しむ声も聞く。

 関越交通は1994年、それまで東武鉄道が運行していたバス路線を引き継ぐ。今年2月、同社オリジナルのバスカードを発行するにあたり、高崎市在住の田部井康修さんの写真を使った「伊香保軌道線」をシリーズ化することになった。田部井さんは1949(昭和24)年から、全線が廃止されるまで軌道線を撮り続けた。

 今回の写真は本町3丁目交差点を背に、九蔵町交差点方面に向かって撮った1枚。左手にはランドマークだった旧高崎商工会議所の時計台が見える。この写真は1953(昭和28)年5月31日に撮影されたもので、この1カ月後、高崎-渋川線は廃線となった。

 バスカードの販売価格、利用可能額とも500円。1,000枚限定。関越交通各営業所、JR前橋駅前バス総合案内所(TEL 027-226-7273)、ぐんまちゃん家(東京都中央区、TEL 03-3546-8511)などで取り扱う。関越交通では通販にも応じる。

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