3年振りの「山車」で「おはやし」のけいこ-高崎通町に大正元年の「乙姫」

はやしは、二人一組でたたく「琴(きん)太鼓」を中心に、大太鼓、笛、かねで

はやしは、二人一組でたたく「琴(きん)太鼓」を中心に、大太鼓、笛、かねで

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 8月7日、8日に開催される「たかさき山車まつり」に向け、各町内で祭りばやしのけいこが行われている。今年は市制110周年記念のため、市内全部の山車、38台がそろう。

古いものは製作年不詳も、全38台を見る

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 38台の山車がそろうのは2000年の市制100周年以来。通常の年は半分ずつの輪番制だ。

7月18日、高崎市街地の慈光通り(通町)に、1912(大正元)年に作られた通町の山車「乙姫」が引き出された。今年初めて山車に乗って祭りばやしのけいこを付ける。

 高崎の祭りばやしは神田ばやしや江戸ばやしの影響を受けたと言われる。

 通町で祭りはやしの指導をする吉田実さんは「通町は3年振りの参加になるので、中心となる小学校高学年の子どもたちは低学年の時に経験しただけで忘れてしまっている子もいる。今年はゼロからスタートするつもりで取り組んでいる」という。

 通町は昨年『番』だったが、山車を保管する会館建設のために祭りに参加する費用を捻出できなかった。会館が完成するまで、八千代町に山車を預かってもらったことから、祭りばやしの練習を合同で行うなど連携してきた。

 通町だけでなくJR高崎駅を中心に多くのマンションが建ち、子どもの数も増えた。しかし、これらのすべての子どもが祭りに参加するわけではない。吉田さんは「今の子は親が連れてくれないと、子どもだけではなかなか出て来てもらえないが、これからも参加を呼びかけていく」と力を込める。

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