ネット上で「秘境グンマー」として知られる群馬を「魔境レベル」に引き上げるライトノベル「世界最後の魔境 群馬県から来た少女」(PHP研究所刊)が1月17日、発売される。
秘境やグンマーで検索すると「秘境群馬県の画像」のまとめサイトが出る。まとめサイトでは秘境と呼ぶにふさわしい県庁舎の画像や民家などが紹介されている。
群馬のこうした奇妙な扱われ方に興味を示したのが日下一郎さんだ。日下さんは群馬を秘境から魔境にレベルアップ。魔境の美少女「コヨトル」が転校先で「世界中を群馬にしちゃえ!」と世界支配計画を開始したことによる騒動を描いている。
「編集作業中に何度も何度も大爆笑した」(同ノベル編集部員)という魔境グンマー度合いのチェックに群馬県が協力。関係者は一様に「秘境・魔境度合いをアピールするライトノベルに仕上がった」と胸を張るとともに「怒らないで」腰を折る。
2011年2月には大澤正明群馬県知事が、自民党のネット番組で「未開の地グンマー」を肯定したことを発端に論争が巻き起こった。自虐ネタを世界そして群馬県民とグンマーがどう捉えるのか、新年早々爆弾を投じることになるか。