巨大な焼きまんじゅうを焼く神事で「夢」大きく-上州焼き饅祭

巫女に扮したミスひまわりが、「ほうき」のような「はけ」で味噌をぬる。まんじゅうは3回ひっくり返し、味噌も3回塗って焼き上げる

巫女に扮したミスひまわりが、「ほうき」のような「はけ」で味噌をぬる。まんじゅうは3回ひっくり返し、味噌も3回塗って焼き上げる

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 1月11日、伊勢崎神社(伊勢崎市本町)で、直径約55センチメートルのまんじゅう4個を刺した巨大な焼きまんじゅうを焼く神事「上州焼き饅祭」が開催され、福にあやかろうと、多くの人が集まった。

世界一の大きさと思われるまんじゅうの最高の焼き具合を見る

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 上州焼き饅祭の歴史は浅く、まだ今年で7年目だが、縁起物を売る「いせさき初市」当日に開催されるとあって知名度が高い。上州焼き饅祭は「『いせさき初市』がちょうど鏡開きの日にあたり、鏡餅に似た、そして蒸すと大きくふくらむまんじゅうに、無病息災と家内安全、その上『夢が大きくふくらむ』ようにと願いを込めて巨大まんじゅうを奉納する」(宮司の斎藤さん)もの。

 祭りは、巨大まんじゅう、巨大な串・はけなど道具、参列者のおはらいから始まる。おはらいが済むと、年男、年女の代表4人がまんじゅうに吉文字を書き入れ、串を打ち、焼く。

 焼き上がったまんじゅうは切り分けられ見物客に配られる。当日は大串、2串=600人前を焼いた。

 大串まんじゅうの準備を担当した「いせさき焼きまんじゅう愛好会」の桜場さんは「普通のサイズのまんじゅうは10分でふかし上がるが、大串用の巨大まんじゅうは1個2時間かかる。仕込みからだと一昼夜を要した」と振り返る。

 昨年は火が強すぎて焦げてしまったが、「今年は弱火でじっくり焼き上げたため、中まで火が通りいい焼き具合」(桜場さん)の焼きまんじゅうは好評で、あっという間に配り終わった。

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