創作中華料理で人気のあった「すってんぺ」（前橋市千代田4、TEL 027-235-1110）が11月、1階を「漆黒坦々激場麺」、2階を「海鮮豆乳鍋処すってんぺ」へと専門店化したが、「ちょっと苦戦中」（同店オーナーの大峯さん）だ。

大峯さんこん身の「漆黒坦々激場麺」

　大峯さんはホテルや中華料理店、全国各地のラーメン店での修行を経て2005年、同地に「中華食酒処すってんぺ」を開店。今年10月23日、業態変更のために閉店するまで街中の人気店として知られた。

　専門店化について大峯さんは「15年ぶりに再会した藤巻将一さんから『大峯、食べてみな』と『漆黒坦々激場麺』をすすめられ、スープを一口すすっただけで衝撃を受け、自分自身のすべてを捨てて漆黒坦々激場麺に懸けてみようと思った」と振り返る。

　黒ごまをたっぷり使った濃厚なスープとタピオカを使った独特の食感の麺…大峯さんこん身の漆黒坦々激場麺が仕上がったが、「すってんぺ時代の常連客からは『え～、もう中華料理は作らないの』『え～、禁煙』『前の方が良かった』などクレームが多く、客数が激減」した。

　大峯さんは「日本一おいしいラーメンを前橋で提供することは、地域活性化につながる。今はちょっと辛い状態だが、わざわざ前橋まで『漆黒坦々激場麺を食べにきてくれる人が店の前に並ぶイメージ』を脳裏に浮かべながらスープと麺を仕込んでいる」という。

　営業時間は、漆黒坦々激場麺＝12時～15時、18時～21時、海鮮豆乳鍋処すってんぺ＝18時～21時。「海鮮豆乳鍋処すってんぺ」の利用は予約が必要。両店とも日曜・祝日定休。