草刈り「ヤギ」、役目果たし「婿入り」も-残る1頭は「婚活中」

レンタル期間を終え牧場に戻った婚活中の1頭。軽トラを引っ張る勢い

レンタル期間を終え牧場に戻った婚活中の1頭。軽トラを引っ張る勢い

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 群馬県や前橋市が春先から実施した実証試験で活躍した「ヤギ」が11月下旬、もちづき山羊牧場(前橋市粕川町)に帰ってきた。

望月さんはヤギが大好き

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 実証試験は農業用水路や休耕地などを柵で囲ってヤギを放し、雑草を食べてもらうもの。同牧場から前橋市(5月~11月)へ9頭、群馬県(8月~11月)へ4頭をレンタルした。

 ヤギは1日に約2~3キロの草を食べ、歩き回ることによって地面を踏み固めてくれるため、群馬県を含む3県が除草に役立てるプロジェクトに取り組んでいる。

 群馬県担当者は「大正用水路土地改良区と連携し農業用水路脇に放した。用水路脇は傾斜があるため人間が作業すると落ちることもある。ヤギは大変うまく歩き回り草を食べてくれた」と振り返る。草だけだと栄養が偏るため、牛の飼料も与えた。「囲いの中ではあるが草を食むヤギの姿に魅せられた子どもや近所の人からも餌をもらっていた」とも。

 11月下旬、ヤギは「我が家」に帰った。「群馬県にレンタルしたヤギは今年生まれたヤギだった。1年たたないヤギは種付けなどの需要が高く、12月に入り4頭のうち3頭が婿入りした」(同牧場の望月さん)という。

 群馬県では来年、県内全域の土地改良区72団体へのヤギの派遣を検討している。

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