高崎で「日本画と俳句のコラボ」展-芭蕉・秋桜子・虚子などの巨匠そろう

松尾芭蕉の俳句とコラボした上村松園「小町の図」(1929-1930年頃)

松尾芭蕉の俳句とコラボした上村松園「小町の図」(1929-1930年頃)

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 高崎市タワー美術館(高崎市栄町、TEL 027-330-3773)で現在、同館収蔵の日本画作品と俳句を対にした展示が行われている。

水原秋桜子の俳句とコラボした「きつね」片山牧羊(1927年)

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 同館は上村松園、片山牧羊、東山魁夷など巨匠の作品を数多く収蔵しており、折に触れ収蔵展などで紹介している。今回は作品の「季節」をキーワードに松尾芭蕉や、水原秋桜子、高浜虚子、種田山頭火などの俳句を組み合わせた。

 冬では片岡球子の「寒牡丹」(1981年)に高浜虚子の「白牡丹といふといへども紅ほのか」、東山魁夷の「樹氷」(1996年)に加藤楸邨の「さえざえと雪後の天の怒濤かな」。春では上村松園の「小町の図」(1929~1930年ごろ)に松尾芭蕉の「さまざまの事思ひ出す桜かな」、中島千波の「瀧桜」(1987年)に榎本星布の「散花の下にめでたき髑髏(どくろ)かな」など40対を展示している。

 同館担当者は「四季折々の自然に恵まれた日本では、古来、季節は美術や文学の重要なテーマとされてきた。掛け軸やびょうぶなどの絵画には季節に見る自然の姿や人々の営みが表現されている。『季語』という約束事のある俳句には季節を愛でる日本人の情緒がある。絵と詩歌、彩りと言葉の交歓を楽しんでもらえれば」と話す。「会期が新年にかかるので正月向けの作品も盛り込んだ」とも。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。観覧料は、一般=200円、大高生=160円。来年1月21日まで。

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