![関口恒雄さん。果樹園を引き継いで5年目。「水はけのいい大島のナシはグッド。今年はさらにグッド」と太鼓判](https://images.keizai.biz/takasaki_keizai/headline/1250766292_photo.jpg)
前橋市下大島町などでナシの収穫が最盛期を迎え、直売店には「幸水」などのとれたてを買い求める人の足が絶えない。
前橋市は高崎市に次ぐナシの生産地。生産量は年間1,176トン(2006年度、うち16トンは旧宮城村)に上る。ナシ畑が広がる下大島町周辺では今年も8月中旬から多くの直売店が店を開いた。
今年、前橋は梅雨明け宣言が出された後も雨が続き野菜などに影響が出たが、ナシはどうだったのだろうか。「関口果樹園」(下大島町、TEL 027-267-1551)の関口恒雄さんによると、「ナシは水に強く、雨が少ない年には水やりが大変なほど。今年は雨が多かったので助かったくらい。日照もあったのでちょうど良く、グッドなナシがとれている」と話す。
現在、下大島町近辺で栽培されている品種は収穫期順に「筑水」「新水」「幸水」「豊水」「新高」などだが、群馬県園芸試験場では新種「秋月」や「夏しずく」などの新品種の開発が進んでいる。2~3年後には「夏しずく」、「秋月」が収穫できるようになる予定で、収穫期の重なる品種は新しい品種に切り替える農家も多いとみられる。
現在の一番人気「幸水」は8月下旬まで、同時期に「豊水」が最盛期を迎える。
直売店の営業時間は「10時~売り切れまで」が多い。販売価格は2キログラム=1,000円、3キログラム=1,500円。贈答用の箱入りもある。