アメリカンカジュアルのセレクトショップ「Mr.OLDMAN（ミスターオールドマン）」（前橋市南3、TEL 027-289-0153）の利用客の年代層が広がり、50歳代の利用者も増えていることがわかった。

デニムを手に商品の説明をする市村さん

　オーナーの市村直己さん（26）は18歳の時から7年間、会社に勤めて貯めた開店資金を元手に今年3月、同店をオープンした。そのころ、派遣切りなどの雇用不安、ユニクロの一人勝ちといわれるほど衣料品は冷え込んでいた。市村さんは「安価な商品を毎年買い替えていくのではなく、流行に左右されない服を毎年買い足していけば着こなしの幅も広がるし、アメリカンカジュアルという切り口で勝負できるのでは」と考え店を開いた。

　それでもオープンから約2カ月間の来店客は、友人や知人に限られた。5月に入ると、口コミや市村さんのブログで同店を知ったという来店客が徐々に増え、「6月にはオープン当初の2倍位以上になった。ターゲットは20～30歳代と考えていたが、来店客が増えるとともに年代層の幅が広がり、20～40歳代、50歳代の顧客もできた」（同）という。

　同店では国内「バックドロップ」「ウエアハウス」「ドミンゴ」などの老舗ブランド、インポートでは「ヘルスニット」「グッドウエアー」などをそろえており、市村さんは「アメリカンカジュアルは長く着続けることができ、着込むことで生まれる風合いを楽しめるのが特徴。時代に左右されることなく定番であり続ける服を提案していきたい」と話している。

　営業時間は11時～20時30分。