高崎に「地産地消」の総菜店「完熟屋」-ふぞろい野菜の販売も

高崎市街地の歴史のある街道沿いにある「蔵」を改装し店舗とした「もぎたて完熟屋」

高崎市街地の歴史のある街道沿いにある「蔵」を改装し店舗とした「もぎたて完熟屋」

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 地元産の野菜を使う総菜店「もぎたて完熟屋」(高崎市本町、TEL 027-325-7525)が5月30日、オープンした。運営を手がけるのは水産加工などを手がける「カネト水産」(倉渕町)。

「もぎたて完熟屋」の店内では

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 高崎市は周辺町村との合併により優良な農業地域が増え、野菜やくだものの生産量が急増した。

  野菜やくだものを通常の流通にのせる場合、熟しきる手前で収穫するのが一般的。同社の原社長は「完熟野菜はおいしいが、日持ちなどの問題で廃棄されることが多い。これまで廃棄されていた完熟野菜を有効利用することで、利用者においしい野菜を提供でき、その上、農家のサポートにもなる」と、「もぎたて完熟屋」開店のいきさつを明かす。

 同店では野菜が足りない時には群馬県産、その他の国内産を使用するが、メーンは倉渕町、榛名町、箕郷町、群馬町など高崎市内の農業地域で採れた野菜使い、1日約30種類の総菜、弁当などを提供。テークアウトのほかランチ、宴会などのイートインにも対応する。

 店舗は古い蔵を改装し、1階を販売スペース(売り場面積=40平方メートル)に、2階(60平方メートル)に客席を設けた。

 同店の「一押し」メニューは、「今なら、旬のキャベツを使った『キャベツメンチ』(1個140円)、『春巻き』(1本130円)など。メニューは旬の野菜に合わせる。野菜が先にあってメニューが決まるのが特徴」(原社長)という。このほか、野菜の味噌炒め「鉄火みそ」(100グラム210円)など、倉渕町の家庭で古くから作られている郷土料理などもメニューに加える。

 オープンから間もないが、「オープン当日は切れ目なく利用があった。初めての平日である6月1日にはビジネスマンやOLさんも足を運んでくれた。手応えはバッチリ」(同)と意気込む。

 営業時間は10時30分~20時。今後同店では、完熟野菜やふぞろいな野菜を販売する「朝市」をほぼ毎日、開く予定。

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