ハンディキャップを乗り越える「たけの世界」-高崎タカシマヤで展示

左手で絵を描く「たけ」さん

左手で絵を描く「たけ」さん

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 聴覚障害、言語障害、失語症、右手まひの「たけ」こと河村武明さん(京都府伏見区)の作品展、「2009たけの世界 ありがとうプロジェクト展」が5月1日、高崎タカシマヤ(高崎市旭町、TEL 027-327-1111)で始まった。

どうにもならないことも、ありがとうございますと言い続けてみてください

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 「たけ」さんは2001年10月、脳梗塞(こうそく)で倒れ、命はとりとめたものの言語、聴覚を失い、右手がまひするなど重い後遺症が残ってしまった。

 リハビリ病院に入院した「たけ」さんは、絵と詩で表現する作品を描きながら、退院する前から京都市内の通りで自作のポストカードの販売を始めた。この活動がマスコミの注目を集め、新聞、テレビ、雑誌で話題になり、「たけ」さんの生き方に共鳴するファンを増やしている。

 「たけ」さんは会場で高崎前橋経済新聞の取材に対し、筆談で「苦しいときこそ感謝せよ。発症して無理矢理『ありがとう』と思い、言い続けた。すると2カ月後、利き手でない左手で絵を描くことを発明した。これもありがとうの効果」と、「たけ」さんの人生のテーマ「ありがとう」について話してくれた。

 会場には「たけ」さんの原画約20点、講演活動「ありがとうのパワー」を紹介するパネルを展示し、ポストカード(157円~)、Tシャツ(1,575円~)などを販売している。原画(24,150円~)は予約販売。

 営業時間は10時~19時(土曜・日曜は19時30分まで)。会期は5月6日まで。会期中、「たけ」さんが来場する(11時~18時ごろまで)。1,500円以上の購入客には「たけ」さんがその場で描く、直筆ポストカードを進呈する。

 高崎タカシマヤの担当者は「『たけ』さんの活動を知ってもらうためのいい会場づくりができた。おおらかなパワーを感じさせる、『たけ』さんだから描ける世界を感じてもらえたら」と呼びかけている。

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