「かまどの神」を彫る造形作家、「群馬の森クラフトフェア」出展へ

「月船石」。ライムストーンと大理石を使った照明。高さ11センチ、幅25センチ、奥行き10センチ

「月船石」。ライムストーンと大理石を使った照明。高さ11センチ、幅25センチ、奥行き10センチ

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 玉村町在住の造形作家、外丸治さん(佐波郡玉村町)が、4月25日~26日に群馬の森(高崎市綿貫町)で開催される「第9回群馬の森クラフトフェア」に出展する。

かまどの神を見る

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 外丸さんは、伊勢崎市立伊勢崎高校を卒業後、東北芸術工科大学に進み彫刻を学んだ。在学中も石を素材にすることが多かったが、同大学卒業後に勤めた宮城県内の石材店の仕事が石とのつながりを深くした。

 宮城時代、外丸さんは「竃神」というかまどの神に出会う。「宮城県では台所は神聖な場所とされており、古くから『竃神』を飾る風習があり、今でも歴史のある家には『竃神』がある」(外丸さん)という。宮城県の『竃神』は木を彫り、目玉にはヤコウガイの貝殻が貼ってあったが、「いつか石で作ってみようと思った」(同)と振り返る。

 「竃神」は現在までに2個制作しており、このうちの1個は高崎市倉渕町在住の陶芸家、佐藤けいさんが「かまどの守り神に」と購入した。

 2007年4月に群馬に戻ってからは、「手伝わないか」と声をかけてくれた大工の下で大工仕事のアルバイトをしながら制作活動を続けている。「大工仕事はものづくりにつながるものがあり、楽しい」という外丸さん。週に5日~6日はアルバイトに精を出し、夜間と休日を制作活動に充てている。

 群馬の森クラフトフェアには「竃神」のほか、文鎮、一輪挿し、ランプ、お香立てなどの工芸品など30種類約100点を出品する。販売価格は1,000円~2万円前後。

開催時間は10時~16時。「会場が広く、ブースが当日抽選で決まるため、場所を知らせることができないので探してほしい」(同)とも。

 同クラフトフェアには約180の作家や工房が出展する。

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