プロボクサー、新井恵一選手(高崎市新町「美ゆき食堂」内、TEL 0274-42-1337)が3月22日、スーパーウェルター級チャンピオン、野中悠樹選手(尼崎ジム)に挑んだ日本タイトル戦で惜しくも7Rで敗退した。
新井選手が日本タイトルに挑戦したのは2005年9月に続き2度目。日本タイトルを奪取できれば、群馬県初の快挙だった。
試合開始から3Rまでは得意の右ストレートが決まるなど、やや優勢に試合を進めだが、4Rにスリップダウンを取られてから野中選手のペースに。
新井選手のファンのひとり、お笑いコンビ「ラヴドライブ」の保岡ダイゴさんは、高崎前橋経済新聞の取材に対し、「スリップダウンから調子が狂ったように見えた。野中選手の右ストレートをかわしていたが、距離があった」と振り返る。
迎えた7R、野中選手は左ストレートでダウンを奪い、その後、ラッシュ。レフェリーが試合を止めた。
新井選手は昨年9月から6カ月ぶりとなる試合を控えた2月末日、新井選手は「日本タイトルを取るためにここまでやってきた」と話し、2度目のタイトル戦を迎えるに当たっても普段と変わらず、冷静、平静だった。
試合後、群馬から大阪まで駆け付けた応援団を前に、新井選手は「今日はありがとうございました。アウエー戦なのに大きな声援が力になりました」とあいさつ。「(チャンピオンは)強かった。距離が遠かった。結果が出せなくて申し訳ない」と頭を下げた。
ダイゴさんは「日本タイトルは逃したが、今回も気持ちの入ったいい試合を見せてくれた。元々ボクシングが好きで、たまたま見に行った試合で新井選手を知った。たとえ負けたとしても新井選手の試合はまた見たくなる。これからも変わらずに応援する」とも。