「日本絹の里」で工芸展-Uターン友禅作家、石原清紫さんの作品も

展示会場内での撮影のため、実際の色や質感が再現し切れていないが、実際に見ると作家の言う「ぼかしがおおらかに仕上がる」という感覚が伝わってくる

展示会場内での撮影のため、実際の色や質感が再現し切れていないが、実際に見ると作家の言う「ぼかしがおおらかに仕上がる」という感覚が伝わってくる

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 日本絹の里(高崎市金古町、TEL 027-360-6300)で開催している「第5回日本絹の里工芸展」で、伊勢崎市在住の手描き友禅作家、石原清紫さんの作品が展示されている。

「風の谷のナウシカ」の風の谷をイメージした友禅

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 石原さんは1980~1991年、友禅作家として活躍したが、着物業界が業績不振に陥った1992年、イベントディスプレー会社に就職。ブリヂストンスポーツのゴルフウエア展示会、モーターサイクルショーなどの企画や設営管理業務を担当していたが1995年、視覚障害のために退職した。

 生まれ育った伊勢崎市にUターンした石原さんは、再び手描き友禅の筆を握った。翌1996年、再々出発の初仕事は「大沢悠里とさこみちよのエーゲ海ツアー」のステージ衣裳だった。

 今回の工芸展では、群馬県指定重要無形文化財保持者の藍田正雄さん(江戸小紋)、石原さんを含む工芸作家11人、友の会会員91人の作品約88点を展示している。

 石原さんは、横浜シルク博物館が主催する「染織作品展」で昨年、奨励賞を受賞した作品「ワルツ・フランソワ」、アニメ「風の谷のナウシカ」の風の谷に咲く花をイメージした連作「風の谷6」の2点を出展した。

 「ワルツ・フランソワ」は群馬県産の変わり縮緬(ちりめん)「世紀21」を使った手描き友禅作品。同作品について、石原さんは「毎年、自宅の庭に咲くジャーマンアイリスを描いた。『ぼかし』がおおらかに仕上がる『世紀21』の特徴を生かした」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。入館料は、一般=200円、大高生=100円。火曜休館。4月13日まで。

 3月28日、29日には絹や繭を使った手作り作品を販売するフリーマーケットが開催される。

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