高崎・「絹の殿堂」で「辻村寿三郎展」-弟子で歯科医の清水さんが作品解説

人形を1体1体、身振り手振りを交え丁寧に解説する清水さん

人形を1体1体、身振り手振りを交え丁寧に解説する清水さん

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 「日本絹の里」(高崎市金古町、TEL 027-360-6300)で2月1日、辻村寿三郎さんの弟子で歯科医の清水英寿さん(同市上小塙町)が、「辻村寿三郎人形展-雨月物語」の作品を解説した。

日本絹の里が提供した「すが糸」を使った辻村さんの人形「虎寿丸」

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 清水さんはNHKで放送された「新八犬伝」を通して辻村さんの人形に魅せられ、大学2年の時に辻村さんに弟子入りした。

 辻村さんほどの作家となれば、会ってもらうことすら早々簡単ではない。「運のいいことに『新八犬伝』のプロデューサーが親の知り合いだったため、紹介状を書いてもらい、門をたたいた」(清水さん)という。

 歯科医として忙しい毎日を送る清水さんだが人形製作や、年賀状に使う写真を撮るために2男3女、妻、本人の仮装用衣装まで作ってしまう。清水さんからの年賀状をずっと受け取ってきた人たちは、「ハリーポッターの年が印象に残っている。忙しいはずなのにどのように時間を作っているのだろうか」と口をそろえる。

 当日は、人形に使われている古裂や日本絹の里が提供した「ちりめん」「すが糸」などの材料についても詳しく、わかりやすく解説を行い、約40人が説明に聞き入った。清水さんは「日本絹の里は絹の殿堂。髪の毛に使っている『すが糸』は、ここでしか手に入らないだろう」と展示会場としてだけでなく、蚕や絹の研究や技術の継承に取り組む同館をたたえる。

 2月8日には「辻村寿三郎ギャラリートーク&サイン会」(13時~、15時~)を、3月1日(10時30分~)には清水さんの解説会を、それぞれ開催する。

 開館時間は9時30分~17時。入館料は、一般=400円、大高生=250円。火曜休館。同展は3月9日まで。

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