詩人、萩原朔太郎を記念した「前橋文学館」(前橋市千代田3、TEL 027-235-8011)で2月21日から開催されている「つるし雛(びな)・ひな飾り展」に、群馬県内から多くの人が詰めかけている。
同館でのひな飾りの展示会は今回が初めて。展示中のつるし雛約30点、段飾りを含むひな飾り約5点は、工房「夏香思」(前橋市)を主宰する星野睦子さんが制作したものや収集したもので、時代の古い物ものもある。
つるし雛は、這い子=安産、ツル=長寿、ネズミ=子孫繁栄、カキ=厄払い、モモ=邪気払い、ヒヨコ=親子、巾着=親心など、一つひとつの形に意味があり、家内安全や子孫繁栄を祈願するもの。
観覧者は同26日までで約900人に上る。同館担当者の加古さんは「平日は年配の方が多いが、休日は家族連れや若い女性が目立った。『作ってみたい』という声も多く、こうした伝統文化に目を向け、受け継いでくれる人が出てくれれば」と期待を寄せる。
開催時間は9時30分~17時。月曜休館。観覧無料。